-与那原通(よなばるつう)-

与那原で極める!── その1「居合道」

2010年10月29日(金)

毎回、与那原通スタッフが、いろんな角度から情報をお伝えしている「与那原の暮らし」。

このカテゴリーでのわたしの個人的なテーマは〈与那原で学べること〉。皆さんが新しいことにチャレンジするきっかけとなるような情報を伝えていけたらいいな~と思ってます。

 

 

さて、そんなこんなで、今回、ご紹介するのは日本の武道のひとつである「居合(いあい)」。実は、与那原の板良敷には居合が学べる道場があるんです。3年ほど前、道場が建てられるという話を耳にして以来、ず~っと気になっていたので、今回、興味津々で見学してきました。

 

「沖縄明思会」会長 苅谷井堂さん居合と一言にいっても、当然ながら、さまざまな流派があるようです(詳しく知りたい方はググってね)。

 

与那原の道場は「沖縄明思会」といい、江戸時代から現代に受け継がれる「無外流居合・剣法」を稽古している団体だそうです。
会長は神奈川県横浜市出身の苅谷井堂さん(写真左)。
与那原に住んで10年だそうですが、実は沖縄に住むようになってから居合を学び、2009年の2月に道場をスタート。今では最年少の5才の子も含め、20名以上のお弟子さんがいらっしゃるとのこと。

 

 

 

 

最初に「居合とは何か?」をお聞きしました。なんせわたしの知っている居合の知識といえば、日本刀で藁の束みたいなものを斬るというイメージだけなので。ま、でも一般人の知識はそんなものですよね?

 

苅谷さんの説明によれば、居合とは鞘から刀を抜き、相手を斬って、その後また刀を納めるという戦いの技を指し、その一連の決められた動き(形〈カタ〉という)を学び、心身の修練をすることを居合道というらしい。
ポイントは“刀を鞘より抜きながら斬る”という点。時代劇のTVドラマなどを見ると、主人公とその敵は刀を手に、お互いしばらく向かい合ってから対戦しはじめるのが常ですが、よく考えてみれば、敵から奇襲を受ける場合もあるわけで、その時にこの“刀を鞘より抜きながら斬る”という動きが役に立つわけですね。なるほど~。これはわたしの中には今まで全くなかった発想でした。ちょっと目からウロコ。

 

説明の後、実際のお稽古の様子を見せていただきました。

まずは、刀の素振りから。上段からの素振り、そして左から右への素振りが続きます。見ていると、素振りって、意外に運動量がありそう~。

 

刀の素振り

▲お稽古のスタートは刀の素振りから

 

その後は、皆さん、鏡を前に形のお稽古。時々、修正すべき箇所の指示を受けながら、黙々と形のお稽古が続きます。なんというか、やはり神髄は自己の鍛錬という感じですね。

 

形の稽古1 形の稽古2

▲鏡を見ながら行う形のお稽古。所作が美しくて見とれてしまう

 

ちなみに、その日、お稽古されていた方々は真剣(本物の刀)を使われていたのですが、気を抜くと、刃で手を切ってしまうこともあるとか! そりゃ、真剣に(シャレ?)ならざるを得ないわけだ。
尚、わたしが抱いていた居合のイメージ「巻畳の試し斬り」のお稽古も、実戦的な感覚を養うために、月に2回ほど行っているそうです。

 

 

それから、最後に居合とはまた別の「短杖術(たんじょうじゅつ)」という武術も見せていただきました。短杖術は刀ではなく、三尺(約90cm)の棒を用いるのが特徴。居合よりも実戦的で、日常の護身に役立つそうです。こちらは、2名で組んで対戦する形でした。確かに、物騒な事件が発生している昨今、この短杖術を習得していると、いざというときに役立つかも?

 

短杖術

▲迫力満点の短杖術

 

年代物の日本刀(真剣)さて、お稽古に来られている方に「居合を学ぼうと思ったきっかけは何だったのか?」を質問してみました。若い方は、やっぱり「カッコいいから」というのが大きな理由のようです。それ以外では、空手など他の武道もしていて、そこから興味を持ったという方。日本刀自体が好きで、そこから入ったという方も。さらに、最近では、アニメの影響で入ってこられた方もいるとか。う~ん、これも時代の流れですかね~。

 

そして「実際に居合をやってみてどうだったか?」を尋ねてみると、「日常生活での集中力がついた」「生活の中で気持ちのメリハリがつく」といったような感想があがってました。会長の苅谷さんは「瞬間的な判断力がついて、普段の生活でも判断に迷わなくなってきた」とのこと。ずっとやっていると直感が冴えてくるそうですよ。

 

 

個人的に興味深く思ったのは「自分は和の雰囲気を楽しみたいから(道場に)来ている」と沖縄出身者からいわれたという苅谷さんのエピソード。それは、道場の方向性を考える上で、大きな一言となったようです。確かに、沖縄独自の文化に惹かれて沖縄にやって来る県外人がいるのだから、逆もまたしかりといったところでしょうか? なんだかいつもと違う角度から見た沖縄の一面を表しているようで、心に残りました。

 

お稽古は、与那原本部道場、与那原町コミュニティーセンター以外にも、那覇、コザ、美里、名護でも行っているそうです。 興味を持たれた方は、一度見学に行かれてみてはいかがでしょうか?
詳しい案内はこちらを参考のこと。→沖縄明思会 ブログ「稽古場所・稽古日・時間」

 

写真・文 fuu

与那原本部道場
  • 沖縄明思会(与那原本部道場)
  • 住所:沖縄県島尻郡与那原町板良敷509
  • TEL:080-5432-3537
  • URL:http://ameblo.jp/okinawa-meishikai/
  • メール:okinawa.meishikai@gmail.com