-与那原通(よなばるつう)-

与那原の飲み屋街で

2011年2月5日(土)

♪あの頃二人のアパートは~ 裸電球まぶしくて~♪

 

下の写真を見てこの歌を口ずさんだあなたは、フォーク好きな団塊世代ですね?
え?私?私はリアルタイムで知ってる世代ではありませんが、好きなラジオ番組でよく耳にするものですから存じ上げているだけでございますよ。念のため。

 

赤ちょうちんが恋しいこの季節、ちょっくら与那原の飲み屋街に出かけてみました。

 

 

与那原の飲み屋街と言えば「オリオン通り」。
そのオリオン通りを曲がった第2オリオン通りで、ひときわ目立つ赤ちょうちん。おでん・ヤギ汁の店「満腹(まんぷく)」です。知る人ぞ知る、ヤギ汁がおいしいと評判のお店。

 

ちなみにお店の名前を言うときの発音は「満腹になった」の「まんぷく」ではなくて、「ま」にアクセントを置いて呼ぶようです。

 

実は私、沖縄に来て12年目になりますが、なんとヤギ汁は今回が初めてなのです。
いつも行く仕事先の庭先につながれていたヤギの「ユキちゃん」が、ある日突然いなくなったことがショックだったわけではありません。
ヤギ汁が「脂っこい」「クセがある」「臭い」などの前評判を聞いて、食べるのを躊躇していたわけでもありません。
ご縁があれば頂こうと思っていましたが、ただ単にその機会が11年間なかったわけで。

「満腹」のお店がある通り

 

 

「満腹」のヤギ汁(ごはん・漬物つき)

▲「ヤギ汁ください!!」とオーダーしてあっちゅうまに出てきた大盛りヤギ汁。見た目はソーキ汁のような感じです。白いごはんとお漬物も出てきました。

 

 

そんなわけで生まれて初めて食べるヤギ汁、気合いが入ります。
ユキちゃんかユキ男くん、ごめんなさいね。

 

ずず~…お、おいしい!!これがヤギ汁ですか~!!お肉、やわらかい~!

 

ぼそぼそしていた感じを想像してましたが、ソーキ肉のようにやわらかくて食べやすいし、臭みもまったくありません。
だし汁がまたおいしい~。コクがあって、自分では到底作れそうにない深い味わいがあります。本当に感動する味ってこういうのなのよね~。
ちょっと脂っこいかな?と思う頃に、中に入ってる自家製のふーちばー(よもぎ)や、上にでーんとのっかった生姜がきいて、あまり脂っこさを感じずに完食しました。

 

 

お店のこともいろいろ聞いてみました。お店の名物女将の糸数初子さん。

 

「満腹」の女将さん糸数初子さん

 

お店は20年目に突入。那覇に住んでいる糸数さんは20年間毎日バスで与那原まで通われているそうです。
開店してすぐにご主人を亡くされて、過去に数年人を雇っていた時期はあったそうですが、ほとんど一人でお店を切り盛りして来られたそうです。
お店を始める前は肉屋に勤めていたそうで、肉の目利きはベテラン中のベテラン。ヤギ肉の買い付けも糸数さん自身が行い、別の業者を後目にいいお肉を仕入れてくるのだとか。
「ヤギ汁をおいしく作るコツはなんですか?」と聞いたところ、「ふゆーしないこと」ですってー。(※ふゆーは沖縄の方言でめんどくさい、手間ひまを惜しむ、という意味)

 

 

メニューは他にもおでんやちゃんぷるー、そばなどいろいろ。サービスでおでんもちょっとごちそうになったのですが、こちらも味くーたーで(味にコクがあって)おいしかったです。
(写真のテビチは、隣に座られた女性客の方のものを撮らせてもらいました!)

 

カウンターに10名ほど、お店の奥にも10名ほど団体さんが入れる座敷があります。
時間が遅くなってくると、別のお店で飲んで〆のひーじゃーそばを食べに来たと思われるサラリーマンが増えてきました。糸数さんによるとお店は24時から混むそうです。

 

営業時間は基本「朝まで」だそうですが、満腹に来るお客様のほとんどが、このヤギ汁やひーじゃーそばを食べにくるそうで、ヤギ汁がなくなり次第、閉めてしまうそうです。
ヤギ汁目当ての方は早めに行った方がよさそうです。

 

お隣に座った女性のお客さんにビールをごちそうになりながら、初めて行ったお店なのに人生相談なんか乗ってもらっちゃったりなんかして、女3名いろんな話しで盛り上がり楽しいひとときを過ごしました。

満腹のメニュー

▲ヤギ汁以外にも中味汁などメニューいろいろ

満腹のてびち

▲隣のお客さんが食べていたてびちの煮つけ

▲時には人生相談も!?女性客も多い

 

 

「満腹」から歩いて20歩!?ショットバーJAKE

「満腹」を出てすぐ、歩いて20歩くらいの所に与那原通のスポンサーでもある「ショットバーJake」があります。

行かないわけにはいかないよね~♪
夜の灯りが呼んでいる~♪
とほろ酔い加減でふらふらとお店の中へ~。

実は「満腹」に行くと決めていろいろ検索してる時に、Jakeさんのブログに行きついて「満腹」に行ったマスターの仲本さんが「ここのヤギ汁は食べやすいからハマっちゃうな~」って書いてあったので、これは行かねばと確信して行ってきた次第。
仲本さん曰く、昔食べたヤギ汁はかなり脂っこくて、ここ10年くらい食べてなかったそうです。

 

そんな仲本さんが一人で切り盛りしているJakeは、さっき一緒になったお客さんも言ってたけど「与那原にはもったいない雰囲気のお店」なのよね~。仲本さんは見た目クールなので、あんまりお話ししない人かな~?と思ってたら、いろいろ話しもしてくれるから一人で行っても全然飽きないんですよね。

 

与那原のショットバーJakeの店内

▲ちょっと一人でカクテルでも飲みたいわ~って・・・って時にいい感じの雰囲気の店内。小粋な音楽もほどよい音量で流れてます

 

商工会の方から

「フルーツカクテルがおいしい」

と聞いていたので、フルーツカクテルをオーダー。

「お好みとかありますか?」
「あまり甘ったるくないもので」
とリクエストしたら、フルーツリキュールをグレープフルーツで割ったカクテルが出てきました。

 

これがおいしかったんですわー。

 

ずっと飲んでいたいと思うくらいやばかったー。あんまりお酒強くないから1杯でやめといたけど。カクテルの名前はまだないそうで、与那原通読者に募集してみたりなんかしたらどうでしょう!?

フルーツリキュールのカクテル

 

 

 

そんなこんなで夜も更けてゆき…いやあ~夜の与那原、楽しかったです!!
飲み屋街はあまり出かけたことはなく、ましてや一人で出歩くことなんてなかったけれど、与那原だからからか!?、女性一人で歩いていても危険を感じることはありませんでした。(「満腹」で一緒になった女性も一人で来店されていましたが、案外女性一人客は多いようです)

 

何よりもいろんな方からいろんなお話しが聞けたことが楽しかったです。
Jakeでは後から来たお客さんと与那原の昔話で盛り上がったり(町歩きでご紹介できそうなネタもゲット!)、「満腹」ではやっぱり長年苦労してお店を続けて来られた糸数さんから語られる言葉には端々に重みがあって、心に残るお話しが多かったですね。
「前の日は4時間しか睡眠をとってないけどね、でも帰ったら女性ってやることがいろいろあるでしょう?」さらりと言われる糸数さんに、ああ私の苦労なんてまだまだだわと思い知らされ、「一人でやると決めたら人を頼りにしないことよ」という言葉に沖縄の女性のたくましさを感じ、睡眠時間が4時間なのはちょっと心配したけれど、人生の先輩のとっても貴重なお話しを聞けたのは大収穫でした。

 

 

ちなみにこの日かかったお金は野暮かもしれませんがご報告まで。満腹のヤギ汁1,200円とJakeのカクテル(おつまみ付)1,000円で合計2,000円ちょっと!
安心価格で楽しめるので、これから夜の与那原・飲み屋街、通ってしまいそう~。

 

与那原まで那覇からバス1本(約30分)で来れますので、町外の方や観光客の方もぜひ与那原の夜のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?(那覇向け最終バスは与那原バス停22:50頃まであります) morie:記

 

 

※2012/09/07追記:2012年7月329号線沿い、与那原家前に店舗を移転されています。

 

まんぷく女将・初子さん
  • 満腹(まんぷく)
  • 住所:沖縄県島尻郡与那原町与那原977(※移転先の住所)
  • TEL:098-945-9785
  • 営業時間・定休日:18時頃~翌3:00頃まで(日曜定休)
    ※ヤギ汁がなくなり次第終了
  • 駐車場:なし