-与那原通(よなばるつう)-

聖クララ教会のラサール神父とおしゃべりした話

2013年5月1日(水)

ちょうど2年前、与那原通の「町歩き」の中で聖クララ教会の紹介をしました。

 

●与那原で多くの建築家と建築ファンが訪れる場所といえば…

http://yonabaru-too.com/walk/6678.html

 

与那原通「町歩き」記事

やはり、世の中には建築を愛する人って多いのでしょうね。実は、数多い与那原通の記事の中でもこの記事のアクセス数は結構高いのです。 (そういえば、この記事の後、某沖縄系雑誌でも紹介されてましたよね〜。)

 

ま、個人的には、この素敵な教会が与那原のランドマークのひとつとして、もっと周知されるようになるといいな〜と思ってますが…。

 

 

さて、前回、記事を書いたとき、教会の神父さんのお話もいつか聞いてみたいと思ったんですが、つい先日、偶然にもその機会がやってきました。久々に教会に立ち寄ったところ、ひょんな成り行きから、神父さんや信者さんたちとお茶することになったのです!

 

ということで、コーヒー片手に、思いがけないおしゃべりの時間を楽しんできました〜。^^

 

 

ラサール神父

与那原カトリック教会の神父さんのお名前はラサール(Lasalle)さん。

アメリカ合衆国ニューヨーク州南部のヨンカーズ市出身。

 

ヨンカーズって、すぐにピンと来なかったのですが、後から調べると、ニューヨーク市のすぐ近くで、レディー・ガガの出身もヨンカーズみたい。

 

沖縄(神父さんの言葉を借りれば、琉球)に赴任してから、もう55年だそうです。

 

ちなみに、右上の写真が与那原カトリック教会主任司祭であるラサール神父です。 撮影の際、ピースサインをするという茶目っ気のある方でした。^^

 

 

沖縄に来ることになったのは、特に強い希望があったわけではなかったとのこと。彼の話を意訳すると、流れのままに身を任せていたら沖縄で暮らしていくことになったらしい。 神父さんいわく「これはZENのココロですね〜」。 おや、カトリック教会なのに、禅の話が出るとはちょっと予想外。

 

沖縄での暮らしで少し物足りないのは、四季の変化がはっきりしてないこと。雪の降る寒い冬の後のヨンカーズの春は素晴らしいそうです。 でも、寒いのは好きじゃないので、穏やかな沖縄の気候はなんだかんだいっても、結局は暮らしやすくていいねって。

 

それから、沖縄の人に関しては、あまり意見をいわない人が多いとのこと。 信者さんの一人によると、外国人向けの英語のミサのときと普通のミサのときとでは、神父さんと信者さんとのやりとりの多さや声の大きさが全く違うそうです。ん〜、面白い。

 

聖クララ教会  中庭

▲久しぶりに訪れた教会とその中庭

 

ところで、今回、神父さんにお会いした時に、開口一番に聞かれたのが「あなたは、なぜ、この教会に来ましたか?」ということ。

 

「以前にも来たことあるんですが、このクララ教会の建物と雰囲気が好きだから、また見に来ました。こんな素敵な教会が信者さんたちでつくられたというのはすごいです」

そう答えたわたしに、この後、神父さんから思いがけない言葉が返ってきました。

 

「信者でつくる? 戦後のあの時代にこれほどのものを自分たちだけではつくれませんよ。この教会を建てたのは○○組(某有名な建築会社)です!」

 

え? そうなの〜? 信者さんがつくったって聞いたけど?(だから、前回の記事内にもそう書いたのにぃ〜?)

 

腑に落ちない様子のわたしに一人の信者さんが声をかけてくれました。

「わたしは、子供の頃、この教会のすぐ下に住んでいたので覚えてるんだけど、アメリカ軍がブルドーザーとかで地ならしをしてたよ。そのとき、地元の青年団みたいな若者達が資材を運んだりとか、いろいろ手伝っていたから、そういう話になってるんじゃないの? ま、信者だけでつくったという話だと美談になるしね〜(笑)」

 

あ〜、なるほど。それはあり得る話かも? 実際の現場を見た方の証言なので、きっとそうなんでしょうね。

 

聖クララ教会 聖堂

▲初夏の光が差し込む聖堂内部

 

この他、神父さんの話によると、設計者の片岡献氏は米軍と関わりがあったから設計者として選ばれたのではなく、英語と日本語がわかったことと、何より信者だったから選ばれたとのことです。(教会は軍とは一切関係はありません!と強調されていました。)

 

そして、わたしの好きな美しいガラスが散りばめられた開口部に関しては、「窓枠部分から雨漏りしてよくない。構造的に簡単に取り変えられないので大変」とやや厳しい評価。さらに、建築資材の多くが台湾のものだというような話もされていました。(アメリカ製でなく、台湾製とはちょっと意外。 もしかしたら、メンテナンスのときに使った資材の話だったのか?)

 

DOCOMOMO選定建築物を示すプレート

最近は「日本近代建築DOCOMOMO100選」に選出された教会ということで、見学者も増えているそうです。

 

でも、

「自由に見に来てくださいといっているけれど、人手が足りず、わたしたちの方にそういう方々を受け入れる体制がまだきちんとできてないのは残念です」

ともいわれていました。

 

※写真左は入口近くの壁に取り付けられた「DOCOMOMO選定建築物」を示すプレート」。2年前にはなかったもの。

 

 

 

そうこうしているうちにネットの話題から、ブログの話になりました。実は神父さんはブログを持たれています。ま、そんなに更新はされてないんですが…。

なんでも、ブログを制作・管理してくださっていた女性の方が仕事で県外に異動になって、しばらく更新がちゃんとできなかったらしい。でも、最近、またその方が沖縄に帰ってきたので、これからはまた少しずつ更新していきたいといわれてました。

 

●ブログ 君は人生の主人公か Whose in Charge of Your Destiny?

http://lasalle.ti-da.net/

 

キリスト像

▲エントランス奥の部屋にあった大きなキリスト像

 

その後も次から次へと話題は尽きず、気がつけば、1時間半近くも経っていました。

オバマ大統領、新ローマ法王、中国という国について…等々、 他にもいろんな話をして、十八番という日本の歌謡曲(かなり上手でした!)を聞かせてもらったりもしたけれど、長くなるので、それらについてはまた機会があればということで…。

 

ラサール神父、楽しいお話ありがとうございました。また、お話聞きに行きますね〜。 ブログの更新も期待してます!^^)/

 

写真・文 fuu