-与那原通(よなばるつう)-

大阪大正区での与那原大綱曳【準備編】

2012年10月17日(水)

「与那原大綱曳」の全貌を知るべく、金武町屋嘉での藁の集荷から、当日2分24秒の熱戦までを追った「特集2010年与那原大綱曳」から丸2年。

 

今年の与那原大綱曳は、大阪の大正区で2度曳かれるスペシャルな年ということで、与那原通メンバーは、大綱曳当日はもちろんのこと、大阪での大綱曳に向けて、その準備から当日の現地取材までを敢行。
そこで、その様子をリレー式でお伝えしたいと思います。まずは準備段階の様子から。

 

 

●8月17日(金) 大正区に運ばれる「もうひとつの綱」の搬入準備@与那原東小~与那原小

 

 

1日のうちで最も暑い時間帯ではないでしょうか。午後1時に与那原東小学校到着。

 

すでに役場の方達は来られていて、大綱曳の祭り用の椅子の搬出が始まっていました。

 

そこへどやどやと、各区の区長さんたちで構成される与那原大綱曳実行委員会の方たちが登場。

 

大正区の子どもたちのために、子ども用の綱も大阪へ運ぶということで、今日は与那原東小学校の体育館に保管されていた綱を与那原小学校へ運搬し、祭り当日の夜、大綱と一緒にトレーラーで那覇新港へ運ばれるという手はずのようです。

 

まずは体育館の2階に置かれていた綱を1階に降ろし、トラックにのせます。

 

 

動画でも撮影してみました。

 

 

 

 

 

トラックに積まれた綱は、与那原東小学校から5分ほどの距離にある、与那原小学校へ。

 

そのトラックを追っていそいそと車に乗り込む私。「パパラッチってこんな気分なのか?」などとしょうもないことを考えながら、追いかけて行きます。(^^)

 

与那原小学校に到着した大綱は、玄関前のピローにきれいにひとまとめにして置かれ、ブルーシートがかけられました。

 

2日後の8月19日、与那原祭りが終わり、トラックに乗せられて那覇新港へ運ばれる時までを、ここで静かに待ちます。

 

子ども用の綱とは言え、かなりの大きさ。

まつり実行員会の方が「与那原東小の保護者のみなさん、がんばったんだね。」と話されていたのが印象的でした。

 

役場のみなさん、そして実行委員会の方々、関係者のみなさん、先日のカナチ棒の取り出しに続き、力仕事お疲れ様でした!

 

 

 

 

 

続いては、大綱や子ども用の綱、旗頭などを船で大正区へ運ぶため、与那原大綱曳当日の夜、クレーンで大綱を吊り上げトレーラーに乗せて那覇新港へ向かうまでのレポートです。

 

写真・文 morie

 

 

 

 

●8月19日(日) 夜空に浮かぶ大綱はまるで龍の様でした!@与那原町御殿山青少年広場

 

今年の大綱曳は切れるというようなハプニングもなくも無事大成功に終える事ができました~!

 

時刻はまつりが終わった午後10時。例年なら、大綱曳が終わると実行委員会をはじめ、六尺、旗頭の皆さんは親川拝所(エーガー)にて打ち上げで盛り上がっている所ですが、
今年は大正区へ大綱を運ぶため、会場で大綱をクレーンで吊り上げてトラックに載せるという大仕事が残っております。

 

盛り上がった大綱曳の余韻の中、遅い時間からの作業開始でも皆さん疲れた顔も見せずに作業に取り掛かります。

 

大綱曳の各役職の方々が指揮する中、まずクレーンで吊るす前に大綱の痛み具合を確認し、大綱に負担が掛からないよう慎重に作業を進めていきます。
トラックに載せやすいように大綱の移動する際も、「ハーイヤ!」の掛け声が飛び交います。

 

そしてクレーンで大綱が吊るされた時には、拍手や「オー!」という歓声があがりました。
夜空に浮く大綱を見上げながら、「龍が飛んでるみたいだなー。」、「大綱のチビ(お尻)は初めて見たな~!」と少し興奮した様子でした。

 

作業も終盤になる頃には皆の気持ちが大阪大正区での大綱曳への想いに変わっているのが感じられました。

 

大綱をはじめ、諸々の道具を積み終わったのが、日を跨いだ0時過ぎ。皆さん本当にお疲れ様でした~!

 

写真・文 come_san

 

 

 

●8月23日(木) 大綱、海を渡る!@那覇新港

 

この日は近づきつつある台風15号の影響で、風がかなり強く、時折小雨がぱらつく天候。

そんな中、行ってきました。那覇新港。

 

与那原大綱曳当日の夜、トレーラーに載せられた大綱、子供綱曳用の綱、旗頭、かつぎ棒、等々。
これら大綱曳になくてはならない大事なアイテムがここから船で運ばれるというので、その瞬間を記録に収めようというわけです。

 

 

那覇新港から大阪南港まで荷物を運ぶのは近海郵船物流の「しゅり」。東京⇔大阪⇔那覇間をを結ぶRORO船です。

 

※RO-RO船とは、英語のroll-off shipの略で、車両を収納する車両甲板を持つ貨物船のこと。自動車などの貨物車をそのまま積み込んだり、トレーラーなどの運搬車両を使って、貨物を積み降ろしできる船を指すようです。

 

近海郵船しゅり

▲近海郵船物流 しゅり (出典:Wikipedia「近海郵船物流」の中のSyuri JAPAN.jpgファイル)

 

 

午後2時頃、那覇新港着。

現場で、わたしたち(与那原通スタッフと与那原町役場総務課の取材担当者)を案内してくださったのは、第一港運の諸見里さん。
諸見里さんは“よなばるんちゅ”で、くしくも、2004年に同じ大阪・大正区で与那原大綱曳が行われた際にも、その準備に関わったそうです。

 

近海郵船しゅり

↑こんな感じで、諸見里さんのお話を聞きながら、荷物が載ったコンテナが来る瞬間を待ちました。ちなみに、ヘルメット着用とのことで、取材者もヘルメットをかぶってます。

 

この日は、台風の影響で、通常は夕方7時の出航予定が5時に変更になったため、皆さん、休憩なしで慌ただしくお仕事されていた模様。

お忙しい中、案内してくださった諸見里さん、本当にありがとうございました。m(_ _)m

 

コンテナを運ぶトラック

しばらく待っていると、ついに来ました!
与那原大綱曳の荷物が載ったコンテナを運ぶトラックです。

 

船の中へ入っていくトラック

そのままトラックは颯爽と船の中へ。

 

この後、10分後ぐらいに、もう一台のコンテナも同じように船の中へ積み込まれていきました。
待っている間の時間と比べると、ほんとあっという間の出来事でした。

 

ん〜、ここまで取材したのなら、船の出航の瞬間も見届けたいものです。
だって、大綱が海を渡る瞬間って、そうそう見れるものではないですからね〜。

ということで、出航予定の5時前まで、なんとか時間をつぶそうとしていた取材スタッフ一同でしたが、待っている最中に、出航時間が2時間遅れの夕方7時以降に変更になったという連絡が…。(ガーン!)

 

 

そんなこんなで、2時間後、再度、出直してきました。

前もって、出航の瞬間を見るのによさそうな場所を探しておいたので、6時半頃からそこで船の出現を待ちます。

(ちなみに、近くにいた釣り人は、夕刻時、人気のない場所にカメラを片手に突然現れたわたしをいぶかしげに見ていました〜。^^;)

 

お〜、ついに現れました! 与那原大綱曳の荷物を搭載した「しゅり」。

「しゅり」は、夕刻迫る中、ゆっくりと大阪に向けて進んでいきました。

 

さぁ、沖縄を離れ、海を渡った大綱は、大阪でどのように活躍するのでしょうか?

わたしは、期待に胸をふくらませながら、一人ひっそりと(?)少しずつ小さくなって行く船を見送ったのでした。

大阪での大綱曳当日の記事へ続く…。

 

写真・文 fuu