-与那原通(よなばるつう)-

第9回 大綱曵本番。2分24秒熱戦の結果は?

2010年8月16日(月)

“支度のシタク”が大詰めを迎えた15時頃、東と西の大綱の待機場所・中央通りには、続々と担ぎ手となる綱武士たちが集まっていました。

 

出発前これまでも与那原大綱曵を観戦したことはあったのですが、出発前から見るのは初めて。東と西は全く別の場所からスタートすると思っていたのですが、実際は中央通りの手前に「西」、その100メートルほど後ろに「東」が控えていました。西スタート地点。こんな感じで綱の担ぎ手を待ちます

 

 

 

 

ガーエー1

そしていよいよ道ジュネー開始の16時が迫ってきました。「東」と「西」の旗頭がそれぞれ、中央通りからえびす通りへと移動。「支度」と合流し国道331号へと向かい、その時を待ちます。そして16時。交通規制がしかれると、えびす通りを背に「西」は右手へ、「東」は左手へと分かれ、すばやくガーエー体制に。銅鑼と螺貝を合図に旗頭ガーエーの始まりです。

※ガーエーとは威勢をぶつけあう勝負のようなもので、綱曵きを前に士気を高めるために行われます。

 

 

 

金鼓隊の打ち鳴らす金の音、そしてメーモーイの「さぁ、さぁ」のかけ声に合わせるかのように、旗頭が舞い上がりました。

 

ガーエー3

旗頭西旗頭東東と西それぞれ大小2旗ずつ。写真左)西の旗頭本体は梅にうぐいす、旗字は「民榮」「実践」。写真右)東の旗頭本体は菊に蝶、旗字は「國豊」「躍進」です。

 

力自慢の旗頭持ちの青年(?)たち。

 

ガーエー4ガーエー5

中には40kgを超える旗頭を片手で持つ強者も。自分の番が待ちきれず、交代を急かすニィニィもいました。(赤が西、青が東)

 

ガーエー6カナチを支える「六尺」は、自分たちの旗頭の周りを取り囲み士気を高めると、今度は相手の旗頭を取り囲み、あおります。

 

 

 

 

 

 

 

 

水分補給水分補給係も大忙し。カメラマンガーエーも勃発? ベストショットを狙うべくポジション取りが加熱していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旗頭ガーエーが加熱している頃、中央通りでは、綱武士たちが今か今かと待機しています。

 

待機1待機2待機3

外国の方の参加も増えてきました。はちまきと綱武士Tシャツで準備中。そして、16時30分頃。ドラが鳴り、ついに大綱曳き道ジュネーのスタート!

 

 

国道329号を通行止めにしての道ジュネー。

 

道ジュネー1道ジュネー2道ジュネー3

スタート直後の支度の方々。たくさんの人から応援の声がかかります。支度のポーズも決まっています。まなざしも真剣そのもの。

 

町内外から訪れた約1万5千人(主催者発表)で埋め尽くされた、大綱曵会場の御殿山青少年広場へと担ぎ込まれます。綱曵きはすぐには始まらず、担いできた綱武士たちの体力回復?を待つ間、女性漫才コンビいずみ&やよいさんの東西リポートでつなぎます。

 

そして、いよいよ東西の綱がつなぎ合わされます。

 

綱曵き1綱曵き2

うまくつなぎ合わされたと思ったら、また離れて…。ここが駆け引きどころ。ちょっとじらすのだそうです。と思っていたら、いきなりカナチ棒が入りました(しまった〜。油断していたら撮影を逃してしまいました)。

 

県内各地にある綱曵きの多くは置いた状態で引き合いがはじまりますが、与那原大綱曵は、カナチ棒の入ったときが引き合いの合図。担いでいた棒を後ろに落とし、一斉に引き合いがはじまります。

 

綱曳中! 六尺の人が「ひいてー」って合図したら引いて、合図のないときは「何もしないでー」と、声を張り上げていました。

 

綱曵き4

 

 

そうなんです。大綱曵は、互いに引き合うのではなく、相手が引いているときは、いかに引きずられないように我慢できるかが勝負なのです。

 

綱曵き5綱曵き6

そんな駆け引きが数回。じわりじわり、東側へと綱が動いていきました。すると「東」の勝利を宣言するアナウンスが。東の綱武士たちは、満面の笑みで抱き合って喜び合っています。2分24秒の熱戦でした。

 

勝利「東の不利説」を覆して、東は3年ぶりの勝利。対戦成績は東の10勝18敗。勝利の旗頭が舞います。

不利説とは、「道ジュネーが西より長く歩かないといけないから疲れる」「いつも東側がぬかるんでいる」などいろいろ囁かれているようですが、西に言わせると、「雌綱は雄綱よりも大きく重いので、歩く距離が長いという説は当たらない」という人も(苦笑)。

そんな中、「東が勝つ!」と予想していた人も。その根拠とは、「綱がる与那原ちゃんぷるー市の時のタグロープ選手権で東が勝った」「週間ほーむぷらざの取材が入り、その担当記者は 東江さんだった」という前触れがあったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

とにもかくにも、事故もなく無事終了。とホッとしていたら、おもむろに綱曵きが再び始まりました。勝敗は1回目で決めるけど、もっと引きたいという要望に応えて、アトラクション的に2回引くのだそうです。ここで力つきたのと、雨が降ってきたので撮影はできませんでした。

 

花火

そんな疲れを癒してくれたのが、与那原まつりの締めくくり「花火」。

「たまや〜」

来年こそは、皆さんも参加してみませんか? 観ているだけで熱くなれる大綱曵。参加したら、もっといいことありそう〜。

 

 

与那原通スタッフ総出の取材では、たくさんの写真を撮りました。このあとギャラリーで紹介しますので、お楽しみに。

 

 

 

文&写真/czwrite

写真/fuu & morie