-与那原通(よなばるつう)-

「上与那原(うえよなばる)」の境界を歩いてみました。

2010年9月27日(月)

まだまだ日差しは強いものの、暑さもやわらぎ、さわやかに感じる今日この頃。「町歩き日和!」とばかりに、前から抱いていた疑問、『与那原』と『上与那原』の境界を解き明かそうと、上与那原の境界を意識して、ぶらぶら歩いてみました。

 

※ちなみに与那原町史によると「上与那原は、上の森の斜面に広がる集落と、与那原入り口と大里入り口付近の集落」だとか。


 

与那原中央病院前

写真左/南風原町との境目 写真右/進行方向左手が与那原で、右手が上与那原になります

いざ、与那原中央病院前の県道240号線をしゅっぱーつ。

 

国道329号へと向かう道は、ゆるやかな下り坂。真正面には、与那原の町並み越しに水平線が見渡せます。時間帯によって水平線の高さが違うのは、潮の干満が関係しているのでしょうか。与那原町の内陸部に住んでいる者にとって、海が身近に感じられるポイントです。

 

 

 

 

 

 

檻の中のシーサー

写真上/(有)奥原製陶のシーサー 写真下/奥原製陶所のシーサーたち

坂を下ると、突然、「そこのおまえ、どこへ行くのだ」とシーサーに呼び止められました。

(勝手にそう思っただけですが)

 

 

 

このあたりはなぜか、シーサーたちが檻に入っています。シーサーが逃げることはないと思いますが、盗難防止のためでしょうか。

表情が豊かですね。本当に語りかけられているかのようです。

 

 

 

 

 

 

 

奥原製陶所の事務所前でシーサーの写真を撮っていると、ご婦人が「美人に撮ってよ」と声を掛けてくれました。

 

奥には、陶芸ギャラリーと漆喰シーサー工房ギャラリーがあるとのこと。早速、お邪魔しました。

 

 

 

 

 

陶芸ギャラリー陶芸ギャラリーは、元県立芸大教授で、国指定文化財石垣観現堂拝殿龍頭宝珠制作などを手がけた陶芸家・奥原崇仁さんの私設ギャラリーです。

 

こんな著名な方が上与那原に住んでいたなんて、歩いてみないと分からないものですね。

 

ギャラリーには「御嶽」「民」などの作品がずらり。寛いでいた崇仁さんは、素人の「これは何ですか?」などという不躾な質問にも、気さくに応えてくれました。

 

 

漆喰シーサーは、崇仁さんの息子さんで、瓦葺師の崇仁郎さんの作品です。

飛び込みにもかかわらず、おいしいお茶までいただいてしまいました。ごちそうさまでした。

 

 

 

交差点さて、陶芸ギャラリーを後に、国道329号へ向かうことにしましょう。交差点にさしかかったところで、道なりにヘアピンカーブを曲がり、信号を渡ることに。

 

 

 

 

信号の真正面に見える中村医院と奥原製陶所シーサーギャラリーの間が、与那原と上与那原の分かれ目です。

 

中村医院は与那原(森下)、シーサーギャラリーは上与那原です。

 

 

 

 

 

シーサーギャラリー

ここでちょっと寄り道。前から気になっていた奥原製陶所 シーサーギャラリーに飛び込みむと、いろいろな表情のシーサーと目が合いました。

 

 

奥の工房では、ちょうどシーサーを製作中。インタビューにも登場いただいたカワラレッドこと、シーサー職人の奥原崇太さんです。

 

「シーサーは目を入れた瞬間に決まる」という、その目は真剣です。

 

360度あらゆる角度から見られることを意識して、後ろ姿にも気を配っているそうです。

 

シーサーギャラリーでは、お手頃な手乗りサイズのシーサーから本格的漆喰シーサーの販売のほか、シーサーづくり教室も開いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シーサーギャラリーを出て、国道329号を南風原方面へと歩を進め、“ろうきん”の先の路地を左に曲がり、与那原町役場へ向かいます。

 

与那原町役場周辺

 

与那原カトリック教会を通り過ぎ、道なりに進むと、上与那原の代表とも言える与那原町役場が見えてきました。この辺りが、町史に書かれていた、上の森の斜面に当たるようです。

 

その先には与那原町商工会。いつもお世話になってま〜す。

 

商工会周辺

 

ちなみに商工会は、与那原(森下)です。商工会の交差点を右に曲がり、上の森公園沿いに進みます。右手は上与那原で、玄点があります。ここの玄点カレーおいしいですよ。いつか「お店」で紹介するはず(?)なので、今日は通り過ぎましょうね。

 

 

団地周辺上の森公園の突き当たりを右に折れると、左手には県営団地が。さらにずんずん進むと、「もしやこの先は南城市の大里? そろそろ右に曲がらねば…」と思ったのですが、住所表記のプレートもなく、あてずっぽうに曲がってみることに。

 

 

 

ピンポーン、当たり! 右手の民家の住所は上与那原でした。

 

向かい側のゲートボール場にいた方に「こちらは大里ですか?」と尋ねると、「そうだよ、こっちは大里、そっちは与那原だよ」とのこと。ちょうど与那原町と南城市の境界だったのです。

 

 

 

 

 

ココストア周辺右手には畑が広がっています。そのまままっすぐ進んでいると、大里に入ってしまいました。

 

あれれ、境界線は何処へ? どうやら境界線は、畑の中にあるようです。とりあえず県道77号線に出ることに。

 

 

ココストア与那原嶺井入口店に出ました。このあたりを大里だと思っている人もいたようですが、ココストアから国道329号側の県道77号線の両側は上与那原です。

 

 

 

 

 

 

 

県道77号線沿いには瓦工場が点在しています。その途中で、てづくり家を発見。いつも気になっていた「世界一美味しいコロッケ」を頂くことにします。

 

てづくり家

写真左/てづくり家(土・日・祝日休み) 写真右/ほくほくコロッケ(80円/1個)

 

う〜ん、おいしっ。最近、やたらと甘いコロッケが多い中、じゃがいも本来の味がダイレクトに伝わる素朴な味です。添加物を一切使わず、つぶしたじゃがいもにひき肉とタマネギを加えた、正真正銘のてづくり。メニューはほかに、チーズコロッケ、ベーコン巻きコロッケ、てづくり弁当など。今度は、お弁当を食べてみようかな。

 

 

てづくり家の斜め前にある、しまんちゅ工房にもお邪魔しました。

 

しまんちゅ工房

 

シーサーや琉球ガラスなど、手づくり工芸品が並ぶ明るい店内。彩り豊かな琉球ガラスの影が床に、ゆらゆらときらめいています。

代々瓦職人の家に生まれ育ち、職人さんたちの背中を見てきた新垣信人さんは、手づくりの良さ、そして職人の思いを伝えるために、お店をオープンしたと言います。現在は、奥さんの夏美さんと一緒にお店を切り盛りしています。

 

 

 

瓦工場

しまんちゅ工房の前から国道329号へとつながる道にも瓦工場が並び、道路には出荷待ちの瓦が置かれていました。トラックの『瓦屋』の文字に瓦職人の粋を感じます。

 

国道を左折し南風原方面へ。ゴーヤバーガーでおなじみのJEFです。JEFの裏手も上与那原の住宅街ですが、そこで気になる『雑貨・カフェ』の看板を発見。あいにく閉まっていたので、真相が分かり次第、スタッフブログでご報告します。

 

 

 

今回は、アポなしの飛び込み取材だったにもかかわらず、皆さん、快く、そして気さくに応じていただきました。

 

八幡瓦工場のトラックを撮影したときも、事務所で「与那原通」に掲載してもいいか尋ねると、「与那原のためでしょ。どんどん宣伝してよ。なんだったら工場も取材する?」といううれしいお言葉。工場取材は次回お願いしますね。

 

ご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。

 

地元の上与那原がより身近に、そしてもっと好きになりました。(czwrite:記)



大きな地図で見る